日本早期認知症学会

挨拶

ご挨拶
 
日本早期認知症学会
理事長 宮嶋 裕明
 第18回の日本早期認知症学会(石垣泰則大会長、2017年10月)において理事長にご推挙頂きました浜松医科大学第一内科(消化器・腎臓・神経内科分野)の神経内科、宮嶋裕明と申します。志村孚城先生、湯浅龍彦先生の後任で第4代に当たります。長年浜松の地で、認知症を含む神経変性症あるいは代謝性の神経障害についての臨床を行い、その病態解析を分子生化学的な視点から研究してきました。
 さて、近年、認知症が日常的な疾病として一般に広く認識されるに従い、認知症に関する学会・研究会の数も増え、それぞれの持ち味を生かした会の運営が求められるようになってきました。日本早期認知症学会の主な持ち味は、(1)認知症発症の初期段階での診断、治療・ケア、介護の早期介入を研究し促進する、また、発症前の危険因子、認知予備力をはじめとした予防について研究する学会であること、(2)認知症が他の疾患と比較してより社会的な性質を持つことより、医学・薬学・工学・心理学・健康社会学などの基礎研究職、医療・看護・リハビリテーションなどの医療専門職、栄養・介護・福祉などの専門職、行政職など様々な分野の会員で構成されていること、(3)大都市よりは地方に活動拠点を置く会員が多い学会であること、などが挙げられます。
 今後は、3つの特長を生かした学会を目指すつもりです。このため、学術大会は会員が集まりやすい東京などの場所で、様々な分野・立場から検討する症例・臨床研究、あるいは先進的な基礎研究の講演を中心とした会員の研修の場とし、ワークショップはいろいろな地域で、地方の特色を生かした会員相互の情報交換の場、あるいは演習の場とする方向を考えています。
 会員、皆様のご意見を拝聴し、多くの方々が、参加して意義を見いだせる学会にしていきたいと考えております。ご協力とご支援を宜しくお願い申し上げます。
(平成30年3月5日)